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温泉・観光業界の老舗業界紙、朝日タイムズ社の公式ブログです。本誌ではなかなか書けない楽しい記事を中心にお届けします。ほとんど役に立たないと思います。http://www.asahi-times.com

Friday, November 24, 2006

稲子湯

長野県八ヶ岳山ろくの稲子湯に泊まった。国道141号線から県道に入り、松原湖を過ぎると霧がどんどん濃くなり、最後はそろそろと走った。 ほぼ真っ暗の午後5時過ぎに着いた。吹き抜けのログハウス風玄関ホールをほのかに電球の明かりが照らしていて、いい感じだった。客室にはコタツがあり、石油ファンヒーターの石油の臭いがしていた。源泉の温度は低く、加熱して使っていた。家族経営の宿で、経営者のひとりは循環 していないと言い、もうひとりは掛け流ししながら循環もしていると言っていた。浴槽には加熱した源泉が常時注がれていて、湯温が熱ければ、利用者が別のバルブを開けて加熱前の冷たい源泉を注ぐようになっていた。加熱した源泉を冷たい源泉で埋めるというやり方は初めてだった。燃料代も高いし、源泉で埋める必要がない程度の温度に加熱すればいいのにと思うけど、なにか理由があるのかも知れない。炭酸泉は加熱すると成分がとんでしまいやすいから、少しでも浴槽で源泉の特徴を体験してもらおうと思ってのことか。飲んでみると、加熱前の源泉はまずく、加熱後の源泉は同じ源泉かと思うほど味がなく、源泉を加熱していると聞くまでは、湧き水を加熱したものだと思い込んでいた。思い込みを捨てきれないけど、いい温泉だった。翌朝、外に出ると、紅葉はすっかり終わっているのが分かった。キャベツと白菜とブロッコリーをお土産にもらった。

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